オックスフォード・イムノテック

FAQ

T-スポット.TB

 T-スポット.TB の結果が判定不可でした。「判定不可」とは何ですか?
どのようにすれば良いですか?
 陰性コントロールウェルのスポット数が10を超える場合、あるいは、陽性コントロールウェルのスポット数が20未満となる場合は、「判定不可」となります。
十分な免疫能を有していない、あるいはT 細胞が非特異的な反応をしていることが疑われます。再度血液を採取し、検査をお願いいたします。
 T-スポット.TB の結果が判定保留でした。「判定保留」とは何ですか?
どのようにすれば良いですか?
 T-スポット.TB の判定は、以下の計算式を用いて行います。
  • 「パネルAウェルのスポット数- 陰性コントロールのウェルスポット数」… ①
  • 「パネルBウェルのスポット数- 陰性コントロールのウェルスポット数」… ②
パネルA,Bのスポット数から陰性コントロールのスポット数を引き算した値(①、②)の内、大きいほうの値が 5~7 の場合は「判定保留」と判断します。T-スポット.TB のカットオフ値は 6ですが、カットオフ値近傍の値は、結果の信頼性がやや低下する可能性があります。再度血液を採取し、検査を行うことを推奨しています。
 T-スポット.TB で陽性が出たとき、それが過去の感染によるものか、最近の感染によるものか、
見分けることができますか?
 残念ながら、感染の時期を見分けることはできません。
T-スポット.TB のみでなくIGRA検査は、結核菌に対する免疫細胞の応答を測る試験であるため、結核菌の感染の時期を判断することはできません。
 T-スポット.TB は、どのような場合に偽陰性が出ますか?
 T-スポット.TB などIGRA検査は、免疫細胞の応答を測る検査です。IGRA検査で偽陰性となるリスク因子としては、この応答に影響があると思われる様々な要因が報告されています。
例えば、加齢に伴う免疫抑制や低アルブミン値など患者様の状態によるもの、免疫抑制作用のある薬剤の投与など治療や疾患に由来する報告等がありますが、因果関係はわかっていません。
 T-スポット.TB は、どのような場合に偽陽性が出ますか?
 T-スポット.TB では、結核菌に特異的な2種類のタンパク質(ESAT-6,CFP10)に由来するペプチドを抗原として用いています。一部の非結核性抗酸菌 (Mycobacterium kansasii, Mycobacterium szulgai, Mycobacterium marinum, Mycobacterium gordonae)にもESAT-6およびCFP10が存在するため、これらの感染でも陽性結果が出てしまいます。疾患や薬剤に起因する偽陽性は、現在のところ分かっていません。
 採血管の抗凝固剤の種類はT-スポット.TB の検査結果に影響を与えますか?
 はい。
ヘパリン(ヘパリンナトリウムおよびヘパリンリチウム:黄緑色キャップ)入り採血管を使用してください。EDTA(エチレンジアミン四酢酸)は、血液中のカルシウム濃度を下げてしまい、結果として、インターフェロン-γ産生に影響を与えます。したがって、この抗凝固剤を含む採血管は使用できません。
 T-Cell Xtend® 試薬とは何ですか?
また、T-Cell Xtend® 試薬で処理前の血液サンプルは何時間まで保存可能ですか?
 T-Cell Xtend® 試薬は、T-スポット.TB キットとともに用いる試薬で、顆粒球表面抗原(CD66b)と赤血球表面抗原(グリコフォリンA)に対する抗体複合体で顆粒球と赤血球を架橋する働きがあります。本試薬をヒト末梢血検体に添加してから密度勾配遠心すると、顆粒球が赤血球と共沈して純度の高いPBMC を分離することが可能となります。T-Cell Xtend® 試薬を添加することによるT-スポット.TB の結果への影響はなく、米FDA承認取得のために行った結果一致率の検討で、陽性・陰性の結果一致率は97.1%でした。また、日本における臨床試験でも、T-Cell Xtend® 試薬を用いて検討を行っており、感度97.5%、特異度は99.1%でした。
T-Cell Xtend® 試薬は、採血後8時間以内に検査を開始できない場合に、検体に添加して使用します。T-Cell Xtend® 試薬を添加することで最大32時間まで検査開始を延長することができます。
* T-Cell Xtend® 試薬の添加は検査機関で行います。このため、医療機関での処理は不要です。
 非結核性抗酸菌 (NTM) 感染の場合のT-スポット.TB の結果で陽性と出る場合はありますか?
 非結核性抗酸菌(non-tuberculousis mycobacteria: NTM)は, 結核菌群および、らい菌を除いた約150種類の抗酸菌の総称です。最も多いのがMycobacterium avium complex(MAC症)で全NTMのほぼ70~75%を占めますが、ESAT-6 やCFP10 を持っていないためMAC感染ではT-スポット.TB の結果は陰性となります。
一部のNTMの内、M. kansasii, M. szulgai, M. marinum, M. gordonae はESAT-6 やCFP10 を持っている為、T-スポット.TB の結果は陽性と出てしまいます。
 妊娠は、T-スポット.TB に影響を与えますか?
  残念ながら、妊婦を対象としたT-スポット.TB の臨床試験を実施していないため社内データがありません。しかし、妊娠はIGRA検査の結果に影響しないと考えられており、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) においても、妊娠中もIGRAの使用を勧めているとの報告があります。
https://www.cdc.gov/tb/publications/factsheets/testing/igra.htm
 BCGワクチン接種の影響受けますか?
 影響は受けません。
ツベルクリン反応に用いる抗原はBCG株にも存在するため、BCGワクチン接種の影響を受け、結核菌感染がなくとも陽性を呈します。しかし、T-スポット検査ではBCG株には存在しない、結核菌に特異的な2種類のタンパク質、ESAT-6,CFP10に由来するペプチドを抗原として用いているため影響は受けません。
 T-スポット.TB はツベルクリン反応の影響を受けますか?
 残念ながら、ツベルクリン反応の影響を検討したT-スポット.TB の臨床試験を実施していないため社内データがありませんので影響の程度が不明です。一方、ツベルクリン反応の影響について検証を行った論文はありますが、影響を受けるという論文と影響を受けないという論文の両方があり、結論が出ておりません。